「科捜研の女」3話ネタバレ
城南市に証拠品の返却を終えた榊マリコ(沢口靖子)は、猛スピードで走る女生とすれ違います。ところが女性は、階段でよろめき転落。
駆け寄ったマリコは、女性から甘いにおいがすることに気付きます。女性はもうろうとした意識の中、「ぼろの中…」とつぶやきます。
女性は病院に運ばれますが、意識不明の重体。そんな話をマリコが科捜研でしていると、他殺遺体が見つかったと臨場要請が入ります。
場所は城南市の廃工場。被害者は紅林治彦(山本圭祐)。城南市役所・ファシリティマネジメント課の職員です。
首にかかっていたストールで首を絞められたと思われますが、マリコは昨日会った女性と同じ甘い匂いがすることに気付きます。
女性が転落した階段と殺害現場の近さ、遭遇した時刻から2人に関係があるのではと、マリコと刑事・土門薫(内藤剛志)は千沙都が入院している病院に向かいます。
するとそこに一人の男性がやってきますが、それは父親で城南市市長・長峰志郎(尾美としのり)。女性は娘・千沙都(山田愛奈)で、紅林と同じファシリティマネジメント課の職員でした。
ファシリティマネジメント課の仕事は公共施設の運用と見直し。課長によると紅林は、市長の娘ということで千沙都との仕事がやりにくいとこぼしていたと言います。
解剖、臭気分析、付着物検査など科捜研メンバーで調べた結果、二人は高濃度の酸化エチレンガスを浴びていたこと。殺害現場にはなかった、苔や虫が衣服についていたことが分かります。
ガスをどこで浴びたのか。二人の立ち寄った診療所を調べていると長峰市長がやってきて、マリコ、土門、分析官・君嶋直樹(小池徹平)は自宅に連れて行かれます。
長峰が三人に見せたのは、幼い時からの千沙都の靴や服、小物たち。捨てられず、全部大切にとっているのです。
母親を早く亡くし、愛おしんで千沙都を育てた長峰。昔千沙都が書いた作文を見せ、正義感が強い千沙都が殺人などするはずがないというのです。
診療所の防犯カメラを調べていた桶田亜美(山本ひかる)は、紅林が席を外したすきに千沙都が紅林のカバンからUSBを取って出て行くのを発見。
紅林が紛失に気づき追って行く様子も映っていましたが、紅林、千沙都の持ち物からUSBは見つかっていません。
なんのUSBか課長に聞くと、実は紅林が情報漏洩をしていると千沙都から報告があった、その証拠かもしれない。さらに、不正に市長も関わっているという疑惑があると言うのです。
長峰が事件に関与しているのではという疑いがわく中、父親の愛情が重い、と親子の間にへだたりがあったのを長峰も認めます。
「ぼろの中…」という千沙都の言葉から、マリコは長峰家の古着の中を探しますがUSBは見つかりません。
そんな時、千沙都の靴についていた虫が書籍害虫と聞き、監察医・風丘早月(若村麻由美)がガス燻蒸に酸化エチレンが使われると言い出します。
最近燻蒸が行われた市内の博物館に行くと、紅林と千沙都が来たと業者が証言。館内に残った千沙都の靴跡から、寄贈品展示室のある展示品からマリコはUSBをみつけます。
そして館の外では、ストールの切れはしと血液反応が見つかっていました。
USBから不正の証拠がみつかり、指示していた人物としてあがったのはファシリティマネジメント課の課長でした。DNAの提供を求められ、課長は紅林の殺害を自白します。
口封じに殺したこと。千沙都のストールを使って犯人に仕立てようとしたこと。不正に長峰が関わっていたと言うのは嘘だったことが分かります。
千沙都がUSBを隠していたのは、古くなった自分の服や、長峰への昔のプレゼントを使ったパッチワークの袋。
作りながら父親への思いを語っていたという千沙都。うっとおしく思われていると距離を感じていた長峰に、その話は心にしみるようでした。
そして意識を取り戻した千沙都。知らせを聞き、喜び病院に飛んで行く長峰の姿に、マリコも土門も父親の娘への愛の深さをしみじみ感じるのでした。
「科捜研の女」4話ネタバレ
『幽霊屋敷』と言われ話題となった空き家に不法侵入が相次ぎ、ボヤ騒ぎ、傷害事件も起き警察に苦情が相次ぎます。
京都府警本部長・佐伯志信(西田健)は科捜研に、科学的に根拠がないことを証明するよう命じます。
家に向かったのは榊マリコ(沢口靖子)、桶田亜美(山本ひかる)と、市役所にいた時家のリフォーム申請を審査した加瀬淳平(加藤諒)。
落ち着いて家を調べるマリコと亜美ですが、淳平は怯えっぱなしです。
“物音”の原因はハクビシン。また「人間の血液」と投稿されていたシミは鉄のシミ。マリコの解説を入れた検証動画のアクセス数は過去最大に。
ところがその動画に幽霊や人魂が写り込んでる!とさらにネットがざわつき、再びマリコと亜美は検証のため屋敷に向かいます。
空き家を管理している不動産屋・渡会美咲(倉嶋加恋)と家に入ると、そこには遺体が。それは元住人で家のオーナー・屋敷隆(ムラサトシ)でした。
黄疸が出て、耳や鼻から出血している遺体。持病があった可能性もありますが、頭には傷がありました。
外に出ると、早く家を解体しろ!と大声で怒鳴る男性が。渡会によると、不動産屋にも何度か文句を言いに来ているといいます。
解剖で死因は多臓器不全と判明します。しかし原因がはっきりせず、血液の薬物、毒物検査。また頭部に傷をつけた凶器鑑定、下足痕鑑定などが行われます。
屋敷の住んでいたのは安アパート。3年前まで母、妹・真奈美(森脇英理子)と空き家になった家で暮らしていましたが、母が死に家を相続。
妹が結婚してから、広すぎるとアパートに移りますが、アパートの大家・大河原修三(宇梶剛士)によると家賃は滞りがちだったと言います。
土門薫(内藤剛志)、蒲原勇樹(石井一彰)が真奈美に話を聞きに行くと、早く家を売って欲しかったけれど、もうすぐ高くなると動かなかったという隆。
また早く解体しろ!という電話がかかってくると憂鬱そうなのでした。
渡会によると隆は、来年から土地の区分が変わり用途が広がるので高く売れる、と当てにしていたと言います。
現場に隆の下足痕がなかったことから、死亡現場は空き家ではないことが分かります。血液検査の結果を見ると、死因は病気の可能性はありますが、遺体を動かした犯人はいるのです。
そんな矢先、死亡した隆の写真が載った動画が投稿され、『呪われた死体』とネットで話題に。
続く幽霊まがい投稿にいら立つ佐伯は、「呪いなどではないと証明しろ!」とマリコに命じるのでした。
大家が隆の荷物を整理しているという報告が入り、土門とアパートに向かったマリコ。
事故物件と言った大河原の言葉に、土門は部屋に鑑識を入れることにします。自分を疑うなら不動産屋を疑え!隆と言い争っていたと聞き土門、蒲原は渡会に確認に。
すると渡会は、隆はお金に困っていたのか早く家を売ってくれと言い出した。けれど会社の手数料も変わるので止めていたというのです。
さらに隆の財産をもらう妹を疑えと渡会に言われ、土門、蒲原は真奈美の元に。
家などいらないという真奈美と話していると、窓の近くで中を伺う男を発見。それは以前、早く家を解体しろと怒鳴っていた近所に住む男性でした。
凶器を見つけるため、空き家の庭を地中探査レーダーで調べると、なんと見つかったのは人骨。死後3年は経っていると思われる男性の白骨でした。
培養していた隆の血液から見つかったのは『レプトスピラ菌』。ウォータースポーツで感染することが多く、風邪と診断されることが多いのです。
ただ放置すると重症化して、隆のように死亡することも。
科捜研、警察も含めて感染した人はいずホッとしたところで、再び分析、鑑定作業が始まります。
隆の写真を投稿したのは、解体を求めていた男性でした。物音を聞いて家に入り、死体を見つけ、これを載せたら気味悪いと話題になり解体が早まるかと思ったというのです。
男が覚えていた、去って行く車のナンバーからレンタカーだと判明。車の中からは隆の血液が見つかります。
借りていたのは大河原。言い逃れる大河原ですが、もし隆の血液に触れていたら『レプトスピラ菌』に感染しているかもと言われ、死んでいた隆を発見したことを認めます。
部屋で死んだら事故物件になってしまう。そのため空き家に移したというのです。
庭から見つかった遺体の身元も判明します。それは以前、真奈美が交際していた男性でした。
一緒に埋められていた眼鏡の指紋という証拠を突き付けられ、真奈美は別れ話がこじれはずみで殺す結果になってしまい庭に埋めたと認めます。
遺体が発見されることを恐れ、家を売るのを早めるという隆を訪ねた真奈美。弱っていた隆を殴り、自殺に見せかけようと窓に目張りをし、練炭を置いたのです。
ところが目張りの甘さで死ぬことはなく、酸素不足と感染症の悪化で弱り、呼べば助かったかもしれない救急車を呼べず亡くなった隆。
隆を殺したのはあなた、とマリコはきっぱり真奈美に言ったのでした。
事件が解決したところで、加瀬は気になっていた人魂と幽霊の正体はなんだったのかと質問します。まず人魂は、剥がれ落ちる塗料がカメラのライトに反射したもの。
幽霊は、顔認証で調べた結果、3年前に亡くなった母と判明。つまり本物の幽霊。腰を抜かす加瀬に、マリコは「これでスッキリしたでしょう」と笑顔を向けるのでした。
「科捜研の女」5話あらすじ・ネタバレ
大手商社の焼き芋事業部のサツマイモ貯蔵庫で、社員・星野昴(中尾聡)の遺体が発見されます。
温度湿度管理の行き届いた倉庫で寝かせることで、サツマイモの糖度が上がり美味しくなる。
倉庫の温度は13度、湿度は80度に設定されていて、そこから榊マリコ(沢口靖子)は、死後30~40時間経っていると判断します。
鋭利な刃物で刺された遺体は長時間ここに放置されていたが殺害場所は別、と考えます。
倉庫の扉の暗証番号は、星野と同じ部署の人間はみな知っていました。
出張から帰って来た部長・奥寺幸太郎(岩谷健治)によると、防犯カメラは故障していて映像から探すことはできません。
星野は転職を考えていたと社員は言いますが、最近面談をした奥寺はそんな話は聞いてないと否定するのでした。
解剖の結果、体温から死後38時間経っていたと考えられ、計算すると火曜の夜に倉庫に入れられたと考えられます。
凶器は包丁と思われますが、倉庫、事務所にも血痕はなく殺害現場は特定できません。被害者の服のポケットから楠で作られた防虫剤が出てきて、そこにはマークがついていました。
また服からはメロンシロップがついたと思われるシミも見つかります。
被害者の靴からは焼きいもが検出されますが、それは「サチムラサキ」という新種のサツマイモ。しかし事業部には生のサツマイモしかなく、しかも扱っていない品種でした。
そんな中、社員の一人から、星野が転職するのを奥寺は知っていたはずと言う話が出ます。
以前奥寺のパワハラで社員が辞めていて、また辞められては困ると思ったんだろうと土門薫(内藤剛志)が突っ込みますが、殺害時間に海外に行っていてアリバイはあるのです。
加瀬淳平(加藤諒)によると被害者の服はビンテージもの。防虫剤にあったマークがロゴの古着屋に行くと、服はそこで販売していたものと分かります。
サチムラサキ生産者・三木良治(小田井涼平)によると、奥寺は熱心に納品依頼に来ていたと言います。月曜に焼きいもを持ち帰ったと言い、星野が踏んだ焼きいもがそれだった可能性があるのです。
古着屋の近くの防犯カメラから、星野が月曜に店に来たこと。さらに購入の直前に子供とぶつかり、服にシロップがついた様子が確認できました。
しみがついた服を翌日も着ていたのか?しみがついたのも、奥寺と星野がもめたのも、焼き芋を持ち帰ったのも月曜日。犯行は月曜に行われたのではとマリコに疑問がわきます。
サツマイモ事業部の社員に聞くと、サツマイモは初めキュアリングという高温状態に置かれ、その後室温は緩やかに13度まで下がると言います。
その話から再計算した結果、犯行が行われたのは月曜日と変わったのでした。
その結果を突き付けると奥寺は、遺体を倉庫に置いたのを認めます。月曜に会社の前で星野に会い、転職しないでくれと頼むうちもみ合いになり、頭を打って気を失った奥寺。
気が付くと、血を流した星野の遺体が横にあったと言うのです。たぶん自分が殺したんでしょうと投げやりな反応の奥寺。
少しきつく言っただけで部下が辞めてから、ずっと部下に気を使い、残業も増えた奥寺。もう疲れた、自分が犯人でいいと言うのです。
自分が殺した自覚がないと言う言葉が気になり、現場に向かったマリコ、桶田亜美(山本ひかる)、君嶋直樹(小池徹平)。
奥寺の証言を裏付ける証拠を現場から次々と採取し、落ちていたジーンズの査定結果も見つけます。
査定結果は奥寺が初めて見るもの。ただ部下の足立日向(広田亮平)が、SNSでジーンズを愛好していると上げていたのを思い出します。
足立が借りていたトランクルームからは大量のジーンズが見つかり、その中の一つから星野の血痕が検出されます。
星野に借金をしていた足立。会社を辞めるからと全額返済を迫られ、ジーンズを渡したものの、思ったほどいい値がつかず、ジーンズを全部渡せと迫られます。
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